2008年5月17日(土)「しんぶん赤旗」
水俣病患者
救済訴え列島縦断
キャラバン、熊本を出発
水俣病不知火患者会などが十六日、日本列島縦断キャラバンをスタートさせました。水俣病患者すべての救済を求め、全国二十一都市で各県への要請や街頭宣伝を行いながら洞爺湖サミットが開かれるのに合わせ七月に北海道に入る計画です。
水俣病患者団体と支援者が全国縦断のキャラバンをするのは初めて。
出発式が行われた熊本市の熊本地裁前には、水俣病患者やノーモア・ミナマタ訴訟にかかわる弁護士、支援者らが集まりました。不知火患者会の大石利生会長が患者一人ひとりの思いを折り込んだ二千五百羽の折り鶴も飾られました。大石会長は「水俣病は終わっていないことを全国の人に知ってもらい、早期全面解決に向け、原告一人ひとりの思いをつないでいきたい」と語りました。
水俣病問題では、昨年十月、自民、公明の与党が一時金百五十万円などを支給する案を患者団体に提示しました。与党案では対象について国と県が「公的病院の診断書」をもとに決めるとしました。
不知火患者会などは、加害者側の国と県が、対象とする被害者の線引きをするのは納得がいかないとして、水俣病患者の認定や被害程度は第三者の裁判所が決める司法救済制度の確立を求めています。
同キャラバンは、不知火患者会のほか、ノーモア・ミナマタ国家賠償等請求訴訟弁護団、水俣病闘争支援熊本県連絡会議などでつくる実行委員会が実施。全労連も連帯の意思を示しており、全国各地で一緒に宣伝行動などを行う予定です。

