2008年5月17日(土)「しんぶん赤旗」
「築地」移転見直しも
ベンゼン汚染 石原都知事認める
東京都の石原慎太郎知事は十六日の記者会見で、都が築地市場(中央区)の移転予定地としている江東区豊洲地区から環境基準の四万三千倍のベンゼンが検出された問題について、「ショッキングなデータが報告された」として、当初の予定(二〇一二年)から一年間延期した市場移転の時期が、さらにずれ込み、移転計画自体の見直しもありうるとの認識を示しました。都民や市場関係者の反対を無視して進めてきた豊洲移転計画の破たんを事実上認めたものです。
石原知事は、豊洲地区の土壌汚染対策について「全く新しい発想や技術の可能性も広く考えていく必要がある」としたうえで、「今まで考えていた覆土・客土(他の場所から土を混ぜて入れること)ではすまないかもしれない」とのべ、約六百七十億円と見込んでいる土壌汚染対策費についても、「とてもそんなお金じゃすまないでしょう」と多額の経費がかかるとの見通しを示しました。
知事はまた、移転時期が遅れる可能性を問われ、「移転の問題、(一六年オリンピックの招致で築地市場跡地に)メディアセンターをつくる問題も、基本的に考え直さなきゃいけない事態になるかもしれない」と発言。「場合によったら、時間とのたたかいのなかで、いろんなことを考え直さないといけないかもしれない」との考えを示しました。

