2008年5月10日(土)「しんぶん赤旗」

道路財源法案を否決

参院委 大門議員「再議決は言語道断」


 際限なく高速道路をつくり続けるために道路特定財源を十年間維持する道路整備財源特例法改定案が九日の参院財政金融委員会で、日本共産党、民主党の反対多数で否決されました。同改定案は十二日の参院本会議でも否決されることが確実。自民、公明の与党は十三日に衆院で三分の二の多数で再議決を強行し、成立をはかる構えです。


 参院財金委での採決に先立ち、日本共産党の大門実紀史議員が反対討論に立ちました。

 大門氏は、同改定案を参院では六時間しか審議していないのに採決することについて「参院の役割を果たしたと到底いえない」と批判。その上で、否決という参院の意思表示は、どの世論調査をとっても国民多数の声だと述べ、「再議決など絶対にすべきではない」と強調しました。

 大門氏は、同改定案が、二〇〇九年度からの一般財源化という福田康夫首相の表明と根本的に矛盾すると力説。四月から法的には一般財源化されているにもかかわらず、道路特定財源の仕組みを復活させようとするのは「言語道断の所業だ」と批判しました。

 貧困と格差の拡大、相次ぐ負担増で国民生活は苦しく、「道路特定財源制度は廃止し、財源を国民の暮らしを直接応援する予算にふりむけよ」と求めました。

 与党を代表して、公明党の荒木清寛議員は「わが国の競争力、成長力の確保や地域活性化のため必要な道路整備は重要」と述べ、あくまで道路建設に固執する立場を示しました。



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