2008年5月3日(土)「しんぶん赤旗」

沖縄米軍車両の車庫証明

3000台中わずか4台

国交省資料で判明 井上議員に提出


 沖縄県で米軍関係者が一月からの三カ月間に登録した私有車両三千三十九台のなかで、車庫証明を提出したのが、わずか四台だったことが二日までに分かりました。日本共産党の井上哲士参院議員に対し、国土交通省が提出した資料で判明したものです。

 同資料によると、米軍横田基地を抱える東京都で登録された車両は四百九十二台、米軍岩国基地を抱える山口県で百五十四台ですが、いずれも、米軍関係者は車庫証明を一切提出していないことが分かりました。

 車庫法は、違法駐車の一掃を目的に、自動車の保有者に車庫証明の提出を義務付けています。

 ところが米側は、車庫証明を全く出さず、違法状態が続いていました。

 日米両政府は二〇〇四年、ようやく基地外に保管している車両については車庫証明を出すことで合意しました。しかし、車庫証明を出さない違法状態は、今も放置されています。

 今回の沖縄の事態に関し、基地外に住みながら、「保管場所は基地内だ」と主張し、「国内法の手続きを逃れている可能性がある」との指摘もあります。

 井上氏は四月二十二日の参院外交防衛委員会で、保管場所が基地内であっても車庫証明を出さないのは違法だと指摘し、米軍優遇を続ける政府の姿勢を批判していました。



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