2008年4月29日(火)「しんぶん赤旗」

岩国基地

B52飛来やめよ

周辺首長・市民ら次々


 米海兵隊岩国基地で「日米親善デー」(五月五日)に核兵器搭載可能なB52戦略爆撃機が展示飛行することに対し、市民や広島県知事をはじめとする自治体首長から中止を求める声が相次いでいます。

 二十四日には「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」が岩国市長にB52の飛来を拒否するよう申し入れました。同日には広島県被団協と広島県原水協も高村正彦外務大臣とオハローラン岩国基地司令官に飛来の中止を申し入れました。

 二十五日には、「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会」、安保廃棄・岩国基地撤去岩国地域実行委員会、藤田雄山広島県知事、秋葉忠利広島市長、眞野勝弘廿日市市長がB52の飛来の中止を求める要請をシーファー駐日大使、岩国基地司令官、高村正彦外相に行いました。

 二十七日には、原爆訴訟広島原告団が、総会で飛来に抗議する決議を全員一致で採択しています。

 この背景には、今回の飛来が台風の時などの緊急時に限るとした一九七二年の日米両政府の合意に反していること、人類初の被爆都市で核兵器廃絶と恒久平和を求めている広島の上空を、米国の核戦略の一翼を担う爆撃機が通過することへの強い憤りがあります。

 また、B52は六六年にスペインで、六八年にはグリーンランドで核兵器を搭載したまま墜落事故を、同年には沖縄の嘉手納基地で爆発事故を起こしています。昨年八月には核兵器を搭載したまま米本土上空を飛行するなど、重大な事故を起こしかねない不安があります。



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