2008年4月26日(土)「しんぶん赤旗」
沖縄新基地に新鋭機配備
防衛相も可能性言及
赤嶺議員批判
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石破茂防衛相は二十五日の衆院安全保障委員会で、沖縄県名護市に建設を計画している米軍新基地に最新鋭の垂直離着陸機MV22オスプレイが配備されることについて「可能性を一切否定するものではない」と述べました。日本共産党の赤嶺政賢議員への答弁です。
この問題では、麻生太郎前外相(〇七年四月)につづき、高村正彦外相も「可能性がないことはない」(二十二日の参院外交防衛委)と述べています。防衛相の答弁は、重ねて配備の可能性を認めたものです。
オスプレイは、自力展開能力が三千九百キロに及び、海兵隊の遠征能力を大幅に強化するものです。一方、機体構造が複雑で、試験段階で相次いで事故を起こし、「欠陥機」との指摘も出ています。
赤嶺氏は、新基地による環境への影響を調べるアセスメント(環境影響評価)が、防衛相自身が配備の可能性を認めているオスプレイや、米軍機による住宅地上空飛行について調査の対象にするのが当然だと迫りました。
石破防衛相は、オスプレイの配備が決まったわけではないと主張。住宅地上空の飛行についても「どんなルートで飛ぶのか予想不可能だ」として、調査を拒否する考えを示しました。
赤嶺氏は「納得できない。これで環境影響評価と言えるのか」と批判し、新基地建設計画の撤回を求めました。