2008年4月25日(金)「しんぶん赤旗」
今国会成立めざす
ハンセン病問題基本法
超党派議員懇合同で総会
「ハンセン病問題基本法」の制定をめざして二十四日、超党派の国会議員でつくる「ハンセン病対策議員懇談会」(会長・津島雄二衆院議員)と「ハンセン病問題の最終解決を進める国会議員懇談会」(会長・藤井裕久衆院議員)が都内で合同総会を開き、基本法案の今国会での成立をめざすことを確認しました。
基本法の制定は、全国十三の国立のハンセン病療養所を社会に開かれた医療・福祉施設として将来にわたって維持・発展させたいとのハンセン病元患者の願いに道を開くもの。
現在の「らい予防法の廃止に関する法律」は、療養所の利用を入所者に限定し、他施設との併用も認めていません。療養所の入所者、職員、支援者らは、「ハンセン病療養所の将来構想をすすめる会」を結成し、地域社会への開放を可能とする基本法制定を求めて運動してきました。賛同署名は八十万人分を超え、総会で津島・藤井両会長に手渡されました。
合同総会で津島、藤井両会長は党派を超えて、今国会での基本法成立を実現させることを表明しました。
ハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会代表の谺雄二さん(76)は、「私は七歳で療養所に入れられ、来年で隔離されて七十年になる。両親もきょうだいも亡くなり、帰るふるさとはない。人間として生きてて良かったという思いを与えてほしい」と訴えました。
総会には、衆参合わせて二十二人の国会議員が出席しました。
日本共産党からは党ハンセン病問題プロジェクトチームの高橋千鶴子・赤嶺政賢両衆院議員、仁比聡平参院議員が参加。高橋議員が基本法制定へ全力をあげる決意をのべました。