2008年4月25日(金)「しんぶん赤旗」

消費税増税・後期高齢者医療

長寿阻む 私も署名

全国と東京のなくす会訴え


巣鴨駅前

 消費税をなくす全国の会と東京の会は二十四日、東京のJR巣鴨駅前で定例宣伝をおこないました。強風と雨の中でしたが、「後期高齢者医療制度の上に、消費税増税とはとんでもない」との怒りの対話が次々とひろがり、会員らのマイクの訴えに、立ち止まって聞き入る人、「そのとおり!」と言いながら通り過ぎる人、拍手をする人が相次ぎました。

 八十代の女性は、「『消えた年金』の後始末もつけないまま、年金から保険料を天引きするとは。こんなバカな話はない」と語気を強め、六十代の都内に住む女性は、「二十年ぶりに日本に帰ってきて、政治の冷たさに腰が抜けるほど驚いた」と話しながら国会請願に署名。六十年間、毎月、巣鴨のお地蔵さんにお参りに来ているという九十二歳の女性は、「こんなに年寄りいじめの時代が来るとは思いもしなかった」と話し、七十代の男性は、「年よりは死ねというようなもの。この恨みは選挙ではらすしかない」と語りました。

 宣伝行動では、全国の会が作成した「消費税 憲法かえれば 戦争税」ののぼりも初お目見え。「米軍への思いやり予算を即刻中止すれば、社会保障費の二千二百億円の削減も必要ない」の訴えに、沖縄から出稼ぎに来ているという四十代の男性が足を止め、「政府は思いやる相手を間違っている」と、入会署名をしていきました。

各界連と中央社保協

東京・新宿

 消費税廃止各界連絡会と中央社会保障推進協議会は二十四日正午から、東京・JR新宿駅西口前で、消費税増税反対と後期高齢者医療制度の中止・撤回を訴えて宣伝・署名行動をしました。

 両団体に加盟している団体の代表が次々に、後期高齢者医療制度を導入し、消費税増税を狙う自民、公明政権を厳しく批判しました。

 今にも雨が落ちてきそうな曇り空。買い物客や昼休みの労働者が行き交い、足を止め署名していました。

 宣伝が始まるとすぐ署名した東京都中野区に住む六十七歳の女性は「私は東京大空襲を体験し、戦後、焼け野原のなかで育ち、生きてきたので、それなりに苦労しました。さーこれからは少しの年金でゆっくりとと思ったら、医療改悪で国保の保険料が天引きになったんです。昨年は、住民税をはじめ負担増が続いた上でこうですからね。許せませんね」と強い口調で話します。「後期高齢者までまもなくだし、そのころには保険料も上がると聞いています。この制度は廃止するしかないです」と強調します。

 七十三歳だという女性は「消費税増税も後期高齢者医療制度も貧しいものにほどしわ寄せがいく制度です。やめてほしいと切に思います。夫がまもなく七十五歳で後期高齢者医療制度で別の制度に移されるのでいやですね。だから署名しましたし、消費税増税にも反対です」とのべました。



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