2008年4月15日(火)「しんぶん赤旗」

後期高齢者医療制度 廃止へ全力

4野党そろい宣伝

東京・巣鴨 市田書記局長訴え


 後期高齢者医療制度による年金からの保険料天引き実施を前に、日本共産党、民主党、社民党、国民新党の野党四党は十四日、とげぬき地蔵への参拝客でにぎわう東京・豊島区の地蔵通り商店街で、同制度の廃止を求める街頭宣伝をおこないました。


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(写真)4野党共同の街頭宣伝で訴える市田忠義書記局長=14日、東京・巣鴨

 野党四党は今国会に、同制度の廃止法案を共同で提出しています。宣伝には、日本共産党の市田忠義書記局長、民主党の鳩山由紀夫幹事長、社民党の重野安正幹事長、国民新党の自見庄三郎副代表が駆けつけ、マイクを握って訴えました。

 四野党がそろい踏みした街頭宣伝は、「テレビで見たことある」「誰が来ているの」などと、多くのお年寄りが足を止める注目ぶり。年金からの保険料天引きが翌日(十五日)からとあって、「どれだけ引かれるか心配」「年寄りは早く死ねという制度だ」などの声も聞かれました。

 市田氏は、七十五歳以上のお年寄りを年齢だけで別枠の医療制度に囲いこみ、年金から保険料を強制的に徴収する同制度の仕組みを告発。「昔のうば捨て山もひどかったが、今度はお金を取って『早く死ね』と迫るのだから、これほどひどい制度はない」と訴えると、「そうだ」「そうだ」と共感の声があがりました。

 市田氏が「政府・与党は国民の世論が一番怖い。野党四党とみなさんが一緒にスクラムを組んで廃止・撤回に追い込むまで全力をあげる」と決意を述べると、拍手の輪が広がりました。

 各党の代表からは、「天につばする制度は断固阻止しなければならない」(鳩山氏)、「制度をなくすという一点で力を合わせよう」(重野氏)、「金の切れ目が命の切れ目などという政治はあってはならない」(自見氏)などの訴えが相次ぎました。

 街頭宣伝には、「お年寄りをいじめるな!」と書かれたビラやのぼり旗を持つ多くの国会議員、秘書らも参加。日本共産党からは、穀田恵二国対委員長、笠井亮衆院議員、大門実紀史参院議員らが参加し、「後期高齢者医療制度は廃止せよ」と怒りを込めて唱和しました。


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