2008年4月11日(金)「しんぶん赤旗」

映画「靖国」

自民議員の国会での非難に

映画人九条の会が抗議


 映画人九条の会は十日、映画「靖国」をめぐる「映画人九条の会」への不当な非難的言及に抗議する声明を発表しました。

 発表したのは、大澤豊、小山内美江子、神山征二郎、ジャン・ユンカーマン、高畑勲、羽田澄子、降旗康男、山内久、山田和夫ら全代表委員九氏と運営委員会。

 声明によると、自民党の有村治子参院議員が参院内閣委員会で、映画「靖国」が日本芸術文化振興会の助成を受けた経緯を追及し、助成承認にかかわった専門委員(審査員)が「映画人九条の会」のメンバーであることを問題にしました。その際、同会を特定の政治的イデオロギーに立つ活動であると断じ、「(その委員の)政治的、思想的活動が当該映画の助成金交付決定に影響を与えたのではないかという、疑念を払拭(ふっしょく)」してほしいなどと文化庁に迫っていました。

 声明は、「政治家や公務員には憲法擁護義務があり、国民には憲法を守っていく責任がありますが、その立場を表明しただけで特定の政治的イデオロギーに立つ活動だと断じ、国会で問題にするとは、まさに異常な事態」と指摘しています。



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