2008年4月10日(木)「しんぶん赤旗」

タクシー殺害

米軍の実態把握を

井上議員 再発防止策を要求


 日本共産党の井上哲士議員は八日の参院外交防衛委員会で、神奈川県横須賀市での米兵によるタクシー運転手殺害事件に関連し、米軍の実態をよく把握し、再発防止策を米側に迫ることが必要だと強調しました。

 井上氏は、今回の事件で驚きの声が上がっているのは、犯人が脱走兵であったこととあわせ、ナイジェリア国籍だったことだと指摘しました。

 米国はイラクやアフガニスタンへの大量派兵による深刻な兵力不足で、兵士集めに躍起になっています。永住権と引き換えに入隊させる「グリーンカード(永住許可証書)兵」という新語もでき、採用基準の緩和がモラル低下に結びついているという指摘もあります。

 井上氏は、日本駐留米兵のうち「グリーンカード兵」は何人か質問。高村正彦外相は「政府としては承知していない」と答えました。井上氏は、日米地位協定で日本側が米兵の入出国の数などについて通報を受けることになっているとし、国籍の問題も通報対象に含めるべきだと主張しました。

 また、米国の政府監査院が報告書で、米軍の新兵採用担当者が目標達成のために応募者の犯罪歴や病歴を隠すなどの違法行為が増えていると警告していることを示し、実態の把握を求めました。



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