2008年4月4日(金)「しんぶん赤旗」

南北対話 すべて中断

北朝鮮 韓国軍幹部発言を非難


 北朝鮮の国営通信社、朝鮮中央通信は三日、「南朝鮮軍当局は、あらゆる北南対話と接触が中断され、通行遮断措置が取られることになった責任を決して免れないだろう」と報じました。韓国各メディアが伝えました。

 同通信は、韓国軍合同参謀本部議長が最近、北朝鮮の核施設を先制攻撃する可能性に言及したとされることに改めて言及。「北南関係の歴史において前例のない最も露骨な挑戦で、事実上の宣戦布告」と非難しました。

 北朝鮮は同日、南北将官級会談の北朝鮮側団長名で韓国側に通知文を送り、二日に韓国軍が送った「相互不可侵の順守」と「対話の用意」を表明した通知文の受け取りを拒否しました。

 北朝鮮側の通知文は「南側の立場は言い訳にすぎない」として、「(北朝鮮は)軍事的な対応措置を取るだろう」と述べています。対応措置の具体的な内容には言及していません。

 韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は三日、北朝鮮の言動について、「新政府が発足してから緊張を引き起こす事態があるが、これ以上悪化するとは思わない」と述べ、「南北が心を開いて対話すべきだというのが新政府の立場だ」と強調しました。

 韓国国防省スポークスマンは「すでに十分にわれわれの立場を伝えているので、追加措置は取らない。しかし、軍事当局間接触と対話の門は常に開けている」との立場を明らかにしました。



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