2008年4月1日(火)「しんぶん赤旗」

京都議定書

約束期間 きょうから

温室ガス削減 待ったなし


 地球温暖化防止の初の国際協定である京都議定書の第一約束期間(二〇〇八―一二年)が、日本でも一日から始まります。日本は一九九〇年比で二酸化炭素(CO2)など六種の温室効果ガスの6%削減が義務づけられていますが、〇六年度速報値では6・4%増加しています。一三年以降にさらに大幅な削減をめざす上でも、議定書削減目標の達成は待ったなしの「至上命令」(政府関係者)となっています。

 第一約束期間は世界的には今年一月一日に始まっており、日本でも代替フロンなどは一月から算入されています。ただ日本ではCO2、メタン、一酸化二窒素(N2O)は、排出量の計算が年度ごとの統計に基づくため、四月からの算入開始が認められています。

 8%削減の義務を負う欧州連合(EU)は、環境税や排出量取引などの対策を率先して導入。ドイツで20%削減、英国で15%削減するなどの実績を挙げています。日本は、拘束力のない日本経団連の「自主行動計画」任せで、石炭火力発電が増加するなどし、削減目標達成のめどは立っていません。

 三十一日には、一三年以降の新たな温暖化対策の国際協定づくりをめざす国連会合がバンコクで開幕。ここでも日本は「セクター別積み上げ方式」による合意という消極策を提起し、その姿勢が問われています。



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