2008年3月30日(日)「しんぶん赤旗」
「非行」1人で悩まないで
千葉で全国交流集会
ひとりで悩まないで―。「『非行』を考える全国交流集会」(主催・同実行委員会)が二十九日、千葉県柏市で二日間の日程で始まりました。子どもに寄り添い、「非行」と向き合ってきた親、教員、施設職員、司法関係者ら二百五十人が集まりました。
全体集会では、薬物依存の回復施設「茨城ダルク・今日一日ハウス」の十一人が和太鼓を披露。二人の母親が体験を語りました。
富山県の母親は娘の「非行」が、リストカット、風俗店勤務とエスカレートし、「親子で自殺を考えました」と涙ぐみました。
「非行」と向き合う親の会を知って「娘への思いを切らずに『待つこと』の大切さを知りました」と話しました。
埼玉県の母親は二男の「非行」に続き長男がひきこもりに。子育ての自信を一時失いました。
「『親の会』の例会で自分の思いを少しずつ話し余裕を取り戻せました。自分が子どもとしっかり向き合ってなかった」と振り返りました。
漫画「家栽の人」の作者・毛利甚八さんが「子どもを愛するおとなのまなざしを問う」と題して講演。全体集会後、「非行」を語る分散会が行われました。
二日目は、十の課題別に分科会が行われます。