2008年3月22日(土)「しんぶん赤旗」

やめなはれ 高齢者差別医療

署名呼びかけ

大阪市


 後期高齢者医療制度の開始を目前に控えた二十一日、大阪高齢者運動連絡会(大高連)などが同制度の中止・撤回を呼びかけた署名に一時間あまりで百人を超す人が応じました。

 弘法大師の月命日に大阪市の四天王寺境内や商店街で開かれる「市」に合わせた「お大師さん宣伝」です。大高連に、大阪社会保障推進協議会や「介護保険料に怒る一揆の会」などが合流し、昨年十月から毎月実施。この日は、三十二人が参加し、制度について無料相談も行いました。

 「制度が分かりづらい」と話す女性(80)=兵庫県尼崎市=は、市役所からの「新保険証を三月中に送る」という連絡に、「『送る』というだけ。よう分かるように説明してほしい」と不満げ。「悪いことばかりして(お金を)ためている(政府の)人たちに年寄りの気持ちは分からんのよ」と批判します。

 買い物客らが行き交うなか、大高連の永井守彦事務局長らが次々と負担増を強いる制度の実態を示し、「医療抑制が目的。人間の命を年齢で割り切っていいのか」と訴えると、「話を聞きたい」と歩み寄る人もいました。

 夫が身体障害者の女性(68)=大阪市鶴見区=も、「年金は下がる。介護保険料は上がる。どうしようもない」となげきますが、「長生きしたい。頑張って」と署名しました。


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