2008年3月21日(金)「しんぶん赤旗」

イラク開戦5年

世界が「侵略やめよ」

東京 自衛隊撤退求め2000人


 「自衛隊はイラク・インド洋から撤退せよ」「海外派兵恒久法を許さないぞ」の唱和が東京・銀座に響き渡りました。アメリカのイラク侵略戦争開始から五年を迎えた二十日、世界各地でイラク戦争反対の行動がくり広げられました。東京・芝公園では雨が降りしきるなか中央集会が開かれ、集まった二千人がピースパレードをおこないました。


 「NO WAR(戦争ノー)」「いかせ九条」のプラカードが雨滴を落としながら掲げられ、風船が揺れます。「ねりまの母ちゃん九条の会」ののぼり旗を持つ東京土建練馬支部主婦の会の女性(62)は、「大工を継いでくれた息子や、若者を戦場に送りたくない。アメリカの戦争に日本は参戦しないと母ちゃんたちは憲法改悪反対署名百人分を集めるピースチャレンジャーに挑戦しています」と語ります。

 主催者あいさつした全労連の坂内三夫議長は「イラクの現状はどうか。百万といわれる死者、国内外で五百万の難民です」とのべ、「日本を戦争する国にしない、憲法改悪を許さない、恒久法制定を阻止する、改憲や恒久法などをたくらむ政治勢力の策動を許さない、そのためにたたかいを全国が連帯して強めよう」と呼びかけました。

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、米国の戦争政策が世界で孤立を深めているのに、日本政府だけが追従し、海外派兵恒久法や憲法改悪を接点に自民、民主党が「大連立」の動きを続けていると批判。自衛隊を米国の先制攻撃戦略に加担させず、海外から撤退させようと訴えました。

 「すごい」とイラクからの帰還米兵、ジョー・ウィラーさんは集会の熱気に驚いたとのべ、なまなましい体験を語りました。許すな!憲法改悪・市民連絡会の高田健さんが連帯あいさつ。米軍機墜落事故の被害者、椎葉寅生さんらが、米兵犯罪やイージス自衛艦事故への怒りを語りました。

 集会は、全労連や東京地評、安保破棄中央実行委員会、同東京実行委員会などでつくる実行委員会が主催しました。



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