2008年3月20日(木)「しんぶん赤旗」

新銀行東京

中小企業に役立たず

都議会委で小竹議員 追加出資撤回せよ


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(写真)追加出資を批判する小竹ひろ子都議=19日

 十九日の東京都議会経済・港湾委員会で日本共産党の小竹ひろ子都議は、二〇〇八年度都予算案と補正予算案への意見をのべ、新銀行東京に対する四百億円の追加出資は都民の税金をドブに捨てるものだと批判し、撤回を求めました。

 小竹氏は、石原慎太郎知事が設立した新銀行が開業後、資金繰りに苦しむ中小業者には貸し渋り、融資しても10%を超える高金利を取るなど、「中小企業に冷たい銀行だった」と批判。再建計画も融資規模を四分の一に圧縮し、企業支援はハイリスクなものが中心になっているとして、「むしろ都が行うべきは制度融資の拡充や特別融資だ」とのべました。

 また、追加出資の根拠や裏付けをまともに示そうとしない都の異常さを「都議会と都民に白紙委任を求めるものだ」と批判。「知事は私財を投げ打ってでも責任を取れ」という都民の声を紹介するとともに、都議会で真相解明のため参考人招致や調査報告書全容の提出などを求めたにもかかわらず、実現しなかったことは遺憾だとのべました。

 同委員会で自民党は追加出資を容認し、公明党は賛否を明言しませんでした。民主党は「都民に一番負担の少ない形で撤退を」と述べ、生活者ネットワークは「現時点では追加出資をしないこと」を求めました。

 同日の財政委員会でも、日本共産党の曽根はじめ都議が四百億円の追加出資を批判しました。


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