2008年3月9日(日)「しんぶん赤旗」

NY株 1万2000ドル割れ

原油は106ドル台


 週末七日の米株式市場の株価は、米雇用統計で非農業部門就業者数が大幅に減少し、米国の景気後退懸念が一気に高まったことで大幅続落しました。ダウ工業株三十種平均は一万二〇〇〇ドルの大台を割り込み、前日比一四六・七〇ドル安の一万一八九三・六九ドルと、終値ベースで二〇〇六年十月以来、約一年五カ月ぶりの安値で引けました。

 二月の米雇用統計は、景気動向を反映する非農業部門就業者数が前月比六万三千人減と、約五年ぶりの大幅な減少を記録。米経済が「リセッション(景気後退)に入ったのは明らか」(エコノミスト)と受けとめられました。

 ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が同日、市場への資金供給強化策を打ち出したことや大幅利下げ期待から、株価は一時プラス圏に浮上するなど、荒っぽい値動きとなりました。

 一方、同日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米ドルの先安観を背景とした投機筋の買いで続伸し、初の一バレル=一〇六ドル台に乗せ、三営業日連続で過去最高値を更新しました。引けにかけては米株安に圧迫されて値を消し、終値は前日をわずかに下回りました。



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