2008年3月7日(金)「しんぶん赤旗」

住民投票

請求署名始まる

横須賀 原子力空母問う


 「このまま何も声をあげず原子力空母の配備を許してよいのでしょうか。市民一人ひとりが声をあげ、市民の安全を守りましょう」―。神奈川県横須賀市にある米海軍横須賀基地への原子力空母配備の是非と同空母の安全性を問う住民投票条例の制定を直接請求する署名運動が六日、同市内で始まりました。

 住民たちは、午前中に市役所で署名簿に入れる請求代表者証明書を受け取り、署名簿を七千部作成。午後四時から横須賀中央駅前で署名を呼びかけました。署名した女性(76)は「原子力空母が事故を起こせば街は全滅するかも。来てほしくない」とのべ、会社員の男性(60)は「大事なことは市民の意見を聞いて民主的にやってほしい」と語りました。

 地方自治法にもとづく同署名運動の期間は一カ月。直接請求には市内有権者の五十分の一(約七千二百人)の署名が必要ですが、地元住民でつくる「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」は署名六万人以上を目指します。

 署名運動は今回で二回目。前回は二〇〇六年十一月に実施し、四万一千人を超える市民が署名しました。署名による住民投票条例案は市議会で否決されましたが、「軍都」横須賀市で直接請求に必要な数の約六倍の署名が集まったことは市に大きな衝撃を与えました。

 アメリカは今年八月に原子力空母ジョージ・ワシントンを配備する計画。配備を目前にしながら、米軍や国、市が原子力空母の情報をほとんど明らかにしないことに市民の間で不安や不満が広がり、署名を集める受任者が今回は三千人(前回約二千二百人)を超えています。



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