2008年3月5日(水)「しんぶん赤旗」

参院予算委 すぐ開催を

共産党、野党会談で主張


 二〇〇八年度予算案を審議するための参院予算委員会が四日、自民党の鴻池祥肇委員長の職権によって開会されようとしましたが、委員会定数四十五のうち、二十三を占める民主党会派が欠席したため開会されず、とりやめとなりました。同委員長は、五日以降も職権による質疑日程の設定を行うと表明しました。

 日本共産党の穀田恵二国対委員長は同日、野党国対委員長会談の直後に国会内で会見し、同会談で、参院予算委員会での二〇〇八年度予算案の速やかな審議入りを求める立場をのべたことを明らかにしました。

 穀田氏は会談の席上、「衆院での採決強行によって、衆参両院議長のあっせんにもとづいて徹底審議を約束した各党合意はふみにじられた」とのべました。そのうえで、「あっせんは衆参両院議長によるものであって、参院でこそあっせんの趣旨にもとづいて徹底審議を行うべきだ」と発言。「わが党としては、あっせんが反故(ほご)になったとは考えていない」とのべました。

 穀田氏は、「審議を通じて政府を追及し、問題点を明らかにするのがわれわれの基本的な立場であり、その立場からも、直ちに参院予算委員会を開催すべきだ」と主張しました。

 さらに、審議入りが困難となっている参院予算委の事態について、「自民党の委員長が、理事会の合意もなく、多数を占める民主党などの欠席で委員会が開催できないことを知りながら、職権で委員会を立てる(審議日程を決める)というやり方は、委員会を開催し審議をすすめる努力に水を差すものだ」と批判しました。


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