2008年2月23日(土)「しんぶん赤旗」
「文明間対話」の強化へ
南米・アラブ外相会議が「宣言」
核廃絶・中東和平も強調
【メキシコ市=松島良尚】アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開かれていた南米全十二カ国とアラブ連盟加盟の二十一カ国・一機構の外相会議は二十一日、両地域間のこれまでの対話の発展をふまえた今後の課題や一致点をうたった「ブエノスアイレス宣言」を採択して閉幕しました。両地域の第二回首脳会議が今年後半にカタールで開催される予定です。
「宣言」は六十七項目から成り、両地域間の経済、社会分野での協力や「文明間の対話」の強化とともに、平和の問題やテロ、地球温暖化など広範な問題を扱っています。
「政治的連携と多国間関係」の章では、冒頭で「国連憲章にもとづく平和と国際の安全」を構築する重要性を確認。「全面的核軍縮」に向けた連携も強調しています。
会議後の記者会見で、サウジアラビアのサウド外相は、外相会議は「両地域の関係における意義のある質的な一歩だ」と述べました。ブラジルのアモリン外相は、「『宣言』は文明間の同盟の最良の例だ」と述べ、多国間主義で一致している点を強調しました。
中東問題では、「地域の安全と安定にとって核兵器と大量破壊兵器の完全廃絶が求められている」と指摘。和平プロセス再開の必要性を強調するとともに、「イスラエル・ガザ間の道路の即時再開」を呼びかけ、事実上、イスラエルのガザ地区封鎖を非難しています。また、テロ支援を理由とする「シリアに対する米国の一方的な制裁に深い懸念」を表明しています。
イラク問題では、「イラクの統一性と自由、主権、自立の必要性と、内部問題に干渉されない権利」を強調しています。
エネルギー問題では、「各国の法律や開発政策にもとづく資源開発の主権」を確認し、その見地から「ベネズエラなどへのいかなる威嚇も非難する」と表明しています。
文化面では、両地域にかかわる図書館の建設や書籍の積極的な翻訳と普及、文化協力にかんするインターネットホームページの開設などを強調しています。

