2008年2月10日(日)「しんぶん赤旗」

中村さんで「市民が主人公」の民主市政を取り戻そう

大激戦の京都市長選

志位委員長が訴え


 日本共産党の志位和夫委員長は9日、大激戦の京都市長選挙(17日投票)で、「いま正義を・京都市政を刷新する会」の中村和雄候補を応援するために駆けつけ、大雪のなか3000人の熱気に包まれた四条河原町で同氏とともに街頭演説を行いました。志位氏は「中村さんで『市民が主人公』の民主市政をとりもどそう」と呼びかけました。


 「京都市民の選択を全国が注目している」と切り出した志位氏は、選挙戦の構図が、幅広い市民と日本共産党が共同で推す中村候補と、「オール与党」の前市教育長との事実上の一騎打ちになっていることを指摘。自民と民主が、京都では、形だけでも「にわか対決」を演じられず「相乗り」になっているのは、「京都の民主勢力、市民の力が強いからです」と述べ、「そこまで“評価”されているのなら、“評価”にこたえる結果を出そうではありませんか」と呼びかけると、聴衆から力強い拍手がわきました。

 志位氏は、高速道路問題、福祉と教育、不公正な同和行政の三つの争点で「だれが市長にふさわしいか、はっきりした」と強調。一つひとつの争点を解明しました。

 京都市内高速道路の未着工三路線問題では、(1)税金の無駄づかい、(2)京都の景観破壊、(3)大量の車を導入する地球温暖化―という「三つの災難」を京都市民にもたらすと指摘し、「いまは凍結」としか言わない「オール与党」候補を批判。「きっぱり中止・撤回させると主張する中村さんの勝利で京都の景観を守り、地球環境保全のための京都の責任を果たそう」と呼びかけました。

 市民の福祉と教育を守る問題では、「乾いたタオルを絞るようなさらなる行革が必要」という「オール与党」候補を批判し、高すぎる国民健康保険料の引き下げをかかげるのは中村候補だけと強調。教育問題でも「オール与党」候補は教育長時代に学校予算を削減し、教育に格差を押しつけたと強く批判し、「中村さんで一人ひとりの子どもを大切にする教育をとりもどそう」と呼びかけました。

 司法の場でも裁かれた同和特別扱いの問題でも、告発と裁判の先頭に立ってきた中村候補と、「被告席」に座っていた相手候補の違いを浮き彫りにし、「中村さんで不公正な同和行政を根絶しよう」と訴え。「民主市政をとりもどそう」と結ぶと、集まった人たちは大きな拍手でこたえました。

 中村候補は、弁護士として弱者の立場にたって、権利を守るために二十三年間活動してきたと述べ、同和特別扱いの問題を指摘。「不公正にお金を使う同和行政をきっぱり終結させ、市民の暮らしのためにお金を使う市政に変えよう」と呼びかけ、拍手と声援に包まれました。

 「市政刷新の会」代表で元京都弁護士会会長の出口治男弁護士らが訴えました。

 龍谷大学二年の女子学生(20)=京都市下京区=は、「京都にあこがれて来たのに、こんなにひどいまちとは驚いた。とくにビックリしたのが公教育に格差を持ち込んだ問題。教育の分野に進むことも考えているので、こんな差別は許せない。選挙権を得て初めての投票で、カッコいい生き方をしている中村さんに入れます。頑張ってほしい」と話していました。


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