2008年2月10日(日)「しんぶん赤旗」

憲法は教育の立脚点

全教大会開幕

“学校九条の会を”


 「憲法の力・国民共同の力で民主的な学校と教育を」などのスローガンを掲げ、全教(全日本教職員組合)の第二十五回大会が九日、東京都内で始まりました。三日間の日程です。

 米浦正委員長は、政府の改悪教育基本法・教育改悪三法の具体化が教育の条理と憲法の精神に背くもので、子ども・父母・教職員・地方教育委員会との矛盾を深め、共同の条件を広げていると指摘。教職員にとって憲法闘争は憲法という教育の営みの立脚点を強固にする意義を持つと力を込めました。貧困と格差是正に教職員が全力をつくそうと訴えました。

 方針を提案した東森英男書記長は、憲法問題の学習を職場からすすめ、すべての職場で「○○学校九条の会」づくりなどにとりくもうと呼びかけました。「子ども参加・父母共同の学校づくり」のなかで学習指導要領「改定」に対する教育課程の民主的編成や、全国一斉学力テストの中止など改悪教育基本法の具体化を許さない運動をすすめることを提起。貧困と格差から子どもと教育を守る条件整備や、教職員の長時間過密労働を解消するために教職員定数増や超過勤務規制の法的措置を求めようと訴えました。

 初日の討論では、「生徒は平和の問題に敏感。いま学校で平和を訴える『ねがい』を合唱しようと話がはずんでいる」(新潟公立高教組)「組織の違いを超え、退職者も交えて『教育関係者九条の会』をつくり、地域ごとの組織にしようとしている」(長崎高教組)などの発言がありました。

 全労連の小田川義和事務局長や新日本婦人の会の高田公子会長、政党から日本共産党の井上哲士参院議員があいさつしました。



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