2008年2月4日(月)「しんぶん赤旗」

志布志事件

取り調べ「可視化」を

仁比議員ら 被害者から聞き取り


 二〇〇三年四月の鹿児島県議選をめぐり公選法違反容疑(買収)で十三人が逮捕・起訴され、その後、全員(公判中に一人死亡)無罪が確定したえん罪事件(志布志事件)について三日、日本共産党の仁比聡平参議院議員、松崎真琴県議、柴立俊明鹿屋市議(党大隅地区委員長)ら四人は、事件の舞台となった志布志市四浦地区の懐(ふところ)集落を訪ね、えん罪の被害者ら十一人から聞き取り調査を行いました。

 父親が危篤状態のなかで逮捕され、半年間も拘置された男性は「明けても暮れても父のことばかり考えていた」と話し、容体が気がかりで「すぐに帰れるならば」とウソの自白をした当時の心境を吐露。別の男性は、でっち上げ容疑を否認し続ける一方で、取調官から「おまえはまこち(本当に)バカやんね」などと罵倒(ばとう)され続け、「死んだほうがましだ」と入水、首つり自殺を試みたことなどを切々と語りました。

 病気知らずの夫が過酷な取り調べで倒れた(現在も入院中)ことで、取調官が妻に対し「夫が倒れたのは“天罰”じゃ」などと暴言を吐いたなど、仁比氏らは被害の一つひとつについて真剣に耳を傾けました。

 被害者らは「これは『えん罪』ではなく、警察と検察がつくり上げたでっち上げの『犯罪』だ」と訴え、▽わずか二十人ほどが暮らすのどかな集落がなぜ警察から狙われたのか、その真相の解明▽取り調べの一部始終を「可視化」(録画・録音)する制度をつくること――などを強く求めました。

 仁比氏は、「真相の解明なくして被害者にとっての事件は終わらないばかりか、日本の刑事司法にとっても志布志事件は終わらない」と強調。今通常国会で「可視化」に関する法を成立させたい、との決意を表明しました。


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