2008年1月24日(木)「しんぶん赤旗」

高濃度地区で一時居住

3〜8月 村議会が条例案可決

三宅村


 東京都三宅村(三宅島)は二十三日、高濃度の火山ガスのため居住が禁止されている地区の一つで、三月から八月まで一時的に居住を認める条例案を村議会に提案しました。村議会は全会一致で可決しました。

 一時的に居住を認めるのは島南西部の阿古高濃度地区で、火山ガスの濃度が環境基準を下回る三―八月の居住を認めます。昨年七―八月に続き二回目です。対象となるのは、健康診断で認められた十九歳以上の住民です。同地区は二〇〇〇年の雄山の噴火前、二十四世帯が住んでいました。

 島東部の坪田高濃度地区は、一時居住を認められませんでした。

生活再建へ努力

 日本共産党の寺本恒夫村議の話 一時居住が認められたことは、住民の生活再建にとって一歩前進です。営農はまだ認められず、高濃度地区では現在も雄山から火山ガスが下りているなど、課題もありますが、住民の生活再建に引き続き努力していきたい。


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