2008年1月14日(月)「しんぶん赤旗」

米大統領

次政権もイラク駐留

クウェート米軍基地で演説


 【カイロ=松本眞志】ブッシュ米大統領は十二日、クウェート国内のアリフジャン米軍基地を訪れ、駐留米軍兵士らを前に演説し、自分の任期を過ぎても、米軍がイラクに駐留することになるとの見通しを述べました。

 ブッシュ氏は一年前の米軍増派で、「イラクに希望が戻りつつある」と自賛。一方で、「長期的な紛争の平和的解決のためには、国家の形が明確に規定される必要がある」と語り、兵力削減のレベルはイラク情勢によると主張。一方、今年七月までに三万人の兵力を削減するとも示唆しました。

 ブッシュ大統領は同日、米海軍第五艦隊司令部のあるバーレーンを訪問しました。同国で民族主義をかかげる政治団体「国民民主行動協会」は、ブッシュ訪問で抗議行動を組織し、イランに対する米国の軍事攻撃へのバーレーンの参加および支援のいずれも自国領に米軍が駐留していることで国民に壊滅的打撃を与えることになると警告しました。同協会のイブラヒム事務局長は「われわれはブッシュ米大統領を歓迎しない。ブッシュ氏はアラブ人民とバーレーン国民の友人ではない」と訴えました。



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