2008年1月8日(火)「しんぶん赤旗」

「立党以来の危機」

総務会で運動方針案決定

自民


 自民党は七日開いた総務会で十七日の同党大会に提案する今年の運動方針案を決定しました。

 運動方針案は「新たな決意、さらなる挑戦―立ち上がれ自民党―」の副題を付け、冒頭で「わが党は立党以来の最大の危機に直面している」として、昨年夏の参議院選挙での大敗とその後の政権基盤の揺らぎなどを踏まえ危機意識を表明。十五年前に野党に下った当時と比べて「現状はこのときよりさらに厳しいといわざるを得ない」との認識を示しています。

 また、党の組織基盤に触れ、市町村合併による所属議員の大幅な減少で「地方の組織力は大幅に減退」、また友好団体との関係も「小選挙区制導入以降、その支援形態が変化し、従来の関係を維持できなくなっている」と、支持基盤の崩れを認めています。

 靖国問題や改憲など基本政策や党是にかかわる問題では「靖国神社の参拝を受け継ぎ」「新しい憲法の制定や領土問題に断固として取り組む」と従来の方針を強調しつつ踏襲。重点政策に「新憲法制定に向けた国民的議論の喚起」を掲げました。

 衆参両院で与野党が逆転し苦慮する国会運営では自公連立政権を基盤にして「野党各党に対し粘り強く政策協議を呼び掛け、新しい国会運営の仕組みを確立」するとして、与野党「協調」体制の構築をはかる方向を明示しました。


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