2008年1月8日(火)「しんぶん赤旗」

米軍再編で強化の築城基地

外来者宿舎3倍化

防衛省計画


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 在日米軍再編に伴って、日米共同戦闘訓練(移転訓練)が昨年三月と六月に相次いで強行された航空自衛隊・築城(ついき)基地(福岡県築上町)で、宿舎を建て替えて「外来者用」宿舎を大幅に増設する計画があることが、七日までに判明しました。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員の追及に、防衛省が明らかにしたものです。

 現在、築城基地には、四棟の宿舎(一号隊舎から四号隊舎)があり、三号隊舎(一九八九年建設)に四十人分の「外来者用」の宿舎があります。防衛省の説明によると、三号隊舎に外来者用宿舎を新たに二十人分を確保したうえに、老朽化した一号隊舎を建て替えて新たに七十人分の「外来宿舎」(男五十、女二十)をつくるというものです。宿舎建て替えによって「外来者用」宿舎をこれまでの三倍をこえる百三十人分確保する計画になります。

 同省はすでに、一号隊舎を建て替える予算として十億円を来年度予算に計上しています。完成は二〇一〇年度末です。同省は、築城基地内の宿舎にいる自衛隊員は、ほぼ四百人から五百人で変化なく推移しているとしています。

 同省は、昨年末、日本共産党福岡県委員会の政府交渉の席上で、米軍再編によって築城基地は、日米共同訓練以外にも、米軍による緊急時使用のための訓練もありうると言明していました。また、築城基地は、昨年十一月に誘導路の延長や燃料タンクの増設などの基地拡張計画が表面化。防衛省は、地元住民や自治体などの反発をうけ、基地拡張の調査費予算を取り下げたばかりでした。

 防衛省は、「米軍訓練とは関係ない」「(拡張計画は)撤回しない」としていますが、基地の拡張計画とあわせて、今回発覚した「外来者宿舎」の大幅な増設は、米軍再編による本格的な基地強化といえるものです。



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