2007年12月23日(日)「しんぶん赤旗」

全国学力テスト中止を

子ども全国センター 文科省に要請


 子どもの権利・教育・文化全国センターは二十一日、三万七千百三十九人分の署名を文部科学省に提出し、全国一斉学力テストの中止、見直しを要請しました。

 要請では、同センターの三上満代表委員が「今回のテストでは答案の返却ミスも含め、さまざまな問題が出ている。渡海文科大臣も過度な競争はいけないといっている。子どもや教師、親を追い込まないでほしい」と趣旨を説明しました。

 参加者は「平均点以下の子どもが『みんなに申し訳ない』と悲痛な声を寄せている。文科省はどう思うのか」(DCI日本支部)、「半年後に結果をもらったが、子どもの学力のどこが問題なのか、親はどうすればいいのかわからない」(新日本婦人の会)と訴えました。

 全日本教職員組合の代表はテストの中止を求めつつ、「すべての子どもを対象とした調査は必ず競争や序列化を激しくする。やめるべきだ」「(採点・集計をした)ベネッセが学校を通じて子どもの親に教材の宣伝などをしている。民間企業への委託はするな」と抜本的な見直しを迫りました。

 応対した同省初等中等教育局学力調査室は「序列化などへの懸念は強く認識している。氏名を記載しないようにするなど、全体の枠組みも含めて見直しを検討していきたい」と回答しました。


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