2007年12月3日(月)「しんぶん赤旗」
難病対策予算増求める
すべての患者救済へ「集い」
日本難病・疾病団体協議会(略称JPA、伊藤たてお代表)が中心となって二日、「難病・長期慢性疾患・小児慢性疾患『患者・家族の声を!』全国大行動」の「患者・家族のつどい」が、東京都内で行われました。政府が導入を狙う混合診療について「『必要な医療は保険診療で』の原則を貫け」とする緊急決議を採択しました。
「つどい」には七十九患者団体、約百四十人が参加。日本共産党の小池晃参院議員(党政策委員長)も参加して激励しました。
伊藤代表が「政府は少ない予算を患者同士が取り合うようにさせようとしている。そうではなく大幅な予算増額で、難病患者みんなが難病対策の対象になるようがんばりたい」と基調報告。
患者団体から二十一人が発言。「気温や温度、光などの刺激が耐えがたい痛みになる。それなのに医療保険適用の病気とさえ認められない。むだな予算を回せば、私たちのための予算はあるはず」(線維筋痛症の女性)、「私たちの病気は手足のしびれや痛みを起こす。一回の治療に五十―六十本の点滴を行うため百五十万円以上の医療費がかかる。難病指定はされているが、負担軽減制度もなんとか適用してほしい」(慢性炎症性脱髄性多発神経炎の男性)など、切実な声が次々に出されました。
三日には政府や国会議員への要請行動を予定しています。