2007年10月28日(日)「しんぶん赤旗」

米空母 入港に抗議

市民ら「軍港化は許さない」

北海道室蘭


 米空母キティホークが北海道室蘭市に入港したことに抗議し、道労連など道内の民主団体と室蘭の労組・団体でつくる米艦入港反対室蘭実行委員会は二十七日、現地で全道・室蘭市民集会を開きました。各地から三百二十人が参加しました。

 前日、米兵が空母などから上陸し、市内の表通りは市民より米兵の通行が多いという状況です。

 高木稔同実行委員長は「室蘭は戦前、アメリカ軍の艦砲射撃を受け、平和の願いが強い街です。イラクの罪なき人たちを殺しているキティホークの港湾使用に断固抗議します」と訴えました。

 室蘭市内の幅広い市民でつくる「憲法を守る室蘭地域ネット」の増岡敏三代表と、道内で米艦船寄港や訓練移転に反対したたかっている苫小牧、小樽、函館の代表が連帯あいさつしました。

 日本共産党からは、宮内聡国会議員団道事務所長があいさつしました。

 拍手を送っていた女性(69)は小学一年生のとき、市内で艦砲射撃を体験しました。「私が逃げ込んだ隣の防空ごうは直撃を受け、友人が亡くなりました。子や孫に同じ思いをさせたくはありません。室蘭の軍港化は断じて許せません」

 集会後、「北海道の米軍基地化を許すな」「米軍は帰れ」と唱和し、市内をデモ行進しました。実行委はキティホークが出港する三十日まで、パトロールを実施します。



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