2007年10月11日(木)「しんぶん赤旗」

国連軍縮委員会

6カ国協議の進展歓迎

イラン問題も外交解決要求


 【ニューヨーク=山崎伸治】軍縮、国際安全保障問題を扱う国連総会第一委員会は九日午前、一般討論を続け、十五カ国の代表が演説しました。北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の進展を歓迎し、イランの核開発を外交的手段で解決するよう求める発言が相次ぎました。


 カナダは、北朝鮮・寧辺の核施設を閉鎖したことが「朝鮮半島の検証可能な非核化の達成に向けた重要な一歩」と指摘。アイスランドは六カ国協議での進展を「軍縮分野での前向きの成果」と評価しました。

 スイスはすべての国連加盟国に「朝鮮半島の完全な非核化の過程がすみやかに完了するよう協力する」よう要請。オーストラリアは北朝鮮をはじめとする六カ国が「前向きの勢い」を持続するよう求め、韓国は関係各国との協力を強調しました。

 米国は六カ国協議を同国が「多国間解決」を約束する証拠と強調。トルコとトーゴも同協議の進展を歓迎しました。

 一方、イランの核開発については、カナダが「同国が国連安全保障理事会決議で求められた国際的な責務に従っていない」と懸念を表明。米国はイランがこれ以上、従わないなら、安保理は新たな決議を採択せねばならないと警告しました。

 一方、アイスランドとスイスは、イランと国際原子力機関(IAEA)との交渉に期待を表明。トルコは「平和的な手段を通じた解決」を強調しました。



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