2007年10月11日(木)「しんぶん赤旗」

「ぐ犯調査」規定削除を

国家公安委員長に 少年警察規則「改正」で要求

党国会議員団


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(写真)泉信也国家公安委員長(左端)に申し入れる(右へ)日本共産党の仁比聡平参院議員、石井郁子衆院議員、井上哲士参院議員=10日、国会内

 日本共産党国会議員団は十日、泉信也国家公安委員長に対し、少年警察活動規則「改正」案について「ぐ犯調査」規定の削除などを求めました。石井郁子衆院議員、仁比聡平、井上哲士両参院議員が行いました。

 同「改正」案は、「改正」少年法の十一月施行に伴うもの。

 少年法「改正」の国会審議では、「ぐ犯(将来罪を犯すおそれのある)少年である疑いのある者」に対し警察の調査権限を付与する条項が削除されました。しかし、警察庁が発表した規則「改正」案は、「ぐ犯調査」を新設し、警察官が「罪を犯すおそれがある」と判断すれば調査を実施可能にしようとしています。

 議員団は「ぐ犯調査」の規定削除とともに、「改正」少年法が、触法少年(法に触れる行いをした十四歳未満の少年)の弁護士付添人選任権を定めたことを踏まえ、規則「改正」案の「触法調査」の規定に、少年にたいし弁護士付添人選任権を告知することや、「意に反して供述を強制されることはない」と告知するよう定めることなどを求めました。

 仁比議員は、「『ぐ犯少年』の条項については、与党から修正が出されて削除された。今度の規則『改正』案はそこで懸念された内容が書かれている」と指摘し、国家公安委員会で慎重に審議するよう求めました。

 泉公安委員長は「日弁連をはじめたくさんの意見をいただいている。それらをしっかり受けとめて、最終的な案をつくりたい」とのべました。


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