2007年9月30日(日)「しんぶん赤旗」
多重債務・貧困なくす
サラ金被害者が交流集会
滋賀県大津市内で二十九日、サラ金など高金利被害者と救済にあたっている弁護士や被害者の会、行政関係者など約千四百人が参加して第二十七回全国クレ・サラ・商工ローン・ヤミ金被害者交流集会が開かれました。
全体会では、全国クレジット・サラ金問題対策協議会の宇都宮健児副代表幹事が主催者を代表してあいさつ。高金利被害をなくす運動から、貧困をなくす「平成の世直し運動に」と訴えました。
基調報告では、実行委員会事務局長の土井裕明弁護士が、昨年十二月の貸金業規制法改正を「運動の画期的到達点」と評価。今後の課題として、「多重債務者救済から、発生防止、貧困の追放へ」と提案。自治体相談窓口の充実、生活保護のあり方の是正、割賦販売法改正をあげました。多重債務被害の三人が体験報告。「死んだら楽になる」と思い詰めていたが、過払い金返還請求で解決したと述べ、「あきらめないでよかった。私も困っている人をサポートしていきたい」と語りました。うち二人は日本共産党の生活相談での解決でした。
集会は三十日も「格差社会」テーマの講演、生存権保障のパネル討論などが開かれます。