2007年9月30日(日)「しんぶん赤旗」

“輝け9条”の願い世界に広げよう―

「宗教者九条の和」がアピール

名古屋


 宗教・宗派の違いを超えて憲法九条の擁護を呼びかけている「宗教者九条の和」は二十九日、名古屋市で「第三回シンポジウムと平和巡礼in名古屋」を開き、「『輝かせたい憲法第九条』の願いを、日本に、世界に、広げましょう」とのアピールを発表しました。

 宗教者九条の和呼びかけ人世話役の村中祐生・天台宗慈照院住職は「新しく福田康夫首相が誕生し、日本の方向性がどのようになるかわかりませんが、憲法九条を守ろうという歩みをますます強めなければなりません」と開会のあいさつ。

 南山大学准教授のマイケル・シーゲル氏が基調講演し、日本の憲法改定論議が「アジアの国に大きな脅威を与えている」と指摘。「冷戦では、抑止論のもとでの軍拡が相手国に恐怖感を与え、エスカレートした。『改憲派』の“北朝鮮や中国が攻撃してきたらどうするのか”という主張はまさに抑止論の考え方。周りの国に脅威を与えないことが大事」と話し、「二十一世紀は、日本は憲法を維持して、九条の平和条項を世界に広めないといけない」と強く語りました。

 平川宗信名古屋大学名誉教授と橋本克巳・天理教愛針分教会前会長が意見発表し、「憲法九条を守ろう」と訴えました。

 シンポジウムの後、参加者は平和巡礼に出発。小雨の中、「輝かせたい憲法第九条」と書いた横断幕を掲げ、市内を歩きました。



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