2007年8月20日(月)「しんぶん赤旗」

低価格米にくず米・古米

農民連が分析


 ディスカウントストアなどで売られている「安い米」は、古米やくず米が多い―。農民連食品分析センターが東京都と埼玉県でディスカウントストアやスーパーで購入した低価格米を購入して調べると“それなりの理由”がありました。

 分析は、(1)米を選別のふるいにかけ、農水省の規格となっている網目一・七ミリから落ちた網下米(くず米)があるか(2)粒ぞろいの精米を調べる網目一・八ミリ、一・八五ミリ以上の割合(3)鮮度判定液を加え古米が含まれているか調べる―という手順です。網下米の取引価格は一キロ七十円から八十円で、通常はみそやしょうゆなど加工用にまわされます。

 五キロ千二百九十円という最も安く販売していた米をふるいにかけると網下米は二割あり、一・八五ミリ以上の精米は三割にとどまりました。鮮度面では、判定液をつけるとオレンジとなる古米が含まれていました。国内産の複数原料米との記載があるだけでいつ収穫された米か分かりません。

 五キロ千三百九十八円や同千四百円の複数原料米は、網下米や古米が多く含まれていました。

 一方、五キロ二千円程度の米は一・八五ミリ以上の精米が95%以上で鮮度も良好でした。

 農民連ふるさとネットワークの横山昭三事務局次長は低価格米について、「一・七ミリのふるいで落ちるのだから網下米を混ぜている可能性が高い。千五百円以下の値段で粒ぞろいのよい米は古米の恐れがある」と指摘します。


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