2007年8月6日(月)「しんぶん赤旗」

守ろう障害者の権利

全障研大会閉幕 発達保障さらに


 全国障害者問題研究会(全障研)第四十一回全国大会が五日、閉会しました。

 さいたま市内で開かれた閉会全体会で、品川文雄全障研全国委員長が大会のまとめを報告。大会が二千人の参加と百五十を超えるリポートで大きく成功したことをのべ、「障害者自立支援法や社会保障切り捨ての攻撃に負けず、『障害者の権利を守り、発達を保障する』とりくみは着実に広がっている。憲法を守り、さらにとりくみをすすめよう」とよびかけました。

 藤井克徳日本障害者協議会常務理事と茂木俊彦全障研顧問・桜美林大学教授が、障害者自立支援法による応益負担見直しの共同の運動や二〇〇六年十二月に国連で採択された障害者権利条約について討論。「権利条約は、人権保障の人類史的到達点を示すもので、障害者問題にかんする世界共通のものさし。私たちがこの条約を力に、運動で国内の法律を変え、制度を変えていくことが必要だ」などと強調しました。

 埼玉県草加市在住の女性(42)は、自閉症の息子(12)と初めて大会に参加しました。「思春期を迎える息子にどう向き合っていけばいいかと思って参加しました。分科会で先輩お母さんや入所施設スタッフの発言を聞き、刺激を受け、たくさん得るものがありました」と話しました。



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