2007年8月5日(日)「しんぶん赤旗」
全国保育集会始まる
子育ての喜び取り戻そう
民営化はね返す力強まる
第三十九回全国保育団体合同研究集会が三日間の日程で、名古屋市内で始まりました。“親の子育ての不安や苦しさ、大変さの原因を考え、子育ての喜びを取り戻そう”と、約九千人の父母・保育士・地域の人たちの交流がスタートしました。
集会は「いまから、合研、はじまるよ」と、二人の保育園児の宣言で始まり、総勢二百八十八人が「ういろう みそかつ てんむす うみゃーで」との手作りご当地ソングと、太鼓、元気な踊りを披露しました。
全国保育団体連絡会会長の上野さと子さん(実行委員長)が、「すべての児童にたいして、国・自治体がよりよい保育を行う責任を負うとうたっているのが、今年六十年を迎えた児童福祉法です。いま求められるのは子どもたちの命や権利を最優先させるあたたかい政治です。おとなたちが何ができるかを学びあい、希望がもてる集会にしましょう」とよびかけました。
オープニングフォーラムでは、大阪保育研究所の杉山隆一さんが「小泉政権から安倍政権の構造改革路線は、さきの参議院選挙でノーをつきつけられた。実際に、お金をかけない民営化路線をはじめとした『保育制度改革』は思惑どおりには進んでいない」と指摘。各地で民営化をはね返す力が強まり、広がっていることを報告しました。
毎年十万人分の署名を集めたり、市との定期的な懇談会で「保育所は民営化しない」と約束させるなどの運動が広がる大阪府吹田市。一歳と五歳の子を持つお父さん(34)は、「父母会にかかわるなかで、すべての子どもを守らなければ自分の子どもも守れない、ということがわかった」と報告し、拍手がわきました。
名古屋市公立保育園父母の会会長の渡邉史絵さん(36)は、「『おとなの豊かなつながりのなかで子どもは育つ』という言葉があるんですよ」といいます。「子どもを守るのは私たち親。全国の親たちと交流していきたい」と意気込みます。名古屋市の女性(29)は、一歳半の女の子と初めて参加。「家で一人で子育てをしているお母さんともつながろうと、地域の子育てサークルをわいわいやりたいので、学びにきました」と話しました。
全国保育団体合同研究集会 一九六九年、全国の保育者、父母、研究者、行政機関など、保育や子育てにかかわる人たちが集まって、長野県で開催したのが始まり。幼い子どもたちが健やかに育つために、対等の立場で話し合い、学びあう集会。テーマごとに話し合う分科会も数多く設定されています。

