2007年7月13日(金)「しんぶん赤旗」
米大統領弾劾を要求
シーハンさん 下院議長に迫る
【サンフランシスコ=山崎伸治】「反戦の母」シンディ・シーハンさんは、反戦キャンプを行っていたテキサス州クロフォードを十日に出発し、二十三日に首都ワシントンに到着する反戦ツアーを行っています。そのなかでナンシー・ペロシ下院議長(民主党)に対し、ブッシュ大統領の弾劾手続きを開始するよう要求しています。ツアーには現在、シーハンさんら二十人の反戦活動家が参加、テキサス州からまずニューオーリンズに入り、その後、米東海岸を北上する予定です。
シーハンさんは九日、反戦キャンプ関係者にあてたメッセージの中で、反戦ツアーがワシントンに到着する二十三日までにペロシ氏が弾劾手続きに着手しない場合、二〇〇八年の下院議員選挙でペロシ氏の選挙区に無所属で立候補すると表明しました。
シーハンさんは「米国ではほとんどの人が二大政党制を信用してきたが、それはつねに、そして繰り返し、平和と正義をだめにしてきた」と指摘。「私が長い間、民主党支持だったのは、選択肢が限られていたからだ」と述べました。
「イラク占領に反対するとは、戦費支出をやめさせることで占領を中止することであり、ブッシュ一味に責任を取らせることで将来の違法な侵略戦争を防止することだ」として、ペロシ氏に決断を迫っています。
米国ではまず下院で弾劾訴追を審議・決定し、その後上院で弾劾裁判が行われます。