2007年7月10日(火)「しんぶん赤旗」
これからはうれし涙
「残留孤児」原告団会見
「尊厳もって生きられる」
中国「残留日本人孤児」国家賠償訴訟原告団と弁護団は九日、東京・永田町の衆院第二議員会館内で記者会見し、新たな支援策を受諾して訴訟を終結させる方針を固めるに至った経過と心境を語りました。
「これからは日本人として尊厳をもって生きていけます。日本に帰ってきて良かったと言えるようになりました。本当にうれしい」と、満面の笑みを浮かべて会見した原告団全国連絡会代表の池田澄江さん(62)。二〇〇二年十二月に東京地裁に提訴して以来、十五地裁に、全国の「残留孤児」の約九割、約二千二百人が加わった集団訴訟の要として奮闘してきました。
それだけに「応援してくれました皆さんに心からお礼を言いたい」と片言の日本語で話す一言ひとことには万感の思いが込められていました。
「これからはうれし涙を流すことができます」と喜びを語ったのは大阪訴訟原告団長の松田利男さん(71)。「冷たい祖国を感じ、苦しみの涙を流してた。これからは、日本人として生まれて良かったとぬくもりを感じながら生きていけます」と通訳を介して話しました。
弁護団全国連絡会代表の小野寺利孝弁護士は「日本人としての尊厳を確立すること、老後の生活を安心して暮らせるようにする二つの目的を基本的に達成することができました」と、新たな支援策を評価。「中国残留孤児が置かれている現在と未来への評価について支援策は、戦後の国の政策の誤りによって起きた被害と位置付けて苦しい状況からの解放の道を開いた」と受諾に至った経過を説明しました。

