2007年5月29日(火)「しんぶん赤旗」
難病対策 実現早期に
86万人署名 患者団体が国会行動
難病や長期慢性疾患などの患者団体でつくる日本難病・疾病団体協議会(伊藤たてお代表)は二十八日、「難病、長期慢性疾患、小児慢性疾患に対する総合対策の早期実現を求める」集会を開きました。会場の衆院第一議員会館には、全国から百人余りが集まりました。
伊藤代表は、「昨年提出した請願は国会で採択されました。長年請願を出しつづけてきたことが実を結んだものだと実感しました」とあいさつしました。
昨年採択された請願は、「難病の原因の究明、治療法確立のため、難病対策の一層の拡充」「難病患者の医療費負担の軽減」「先天性疾患や小児難病の子どもたちへの医療費助成の充実」など七項目を要望しています。
今回の請願は、これらの早期実現を求めるもの。伊藤代表は「長期にわたり、あるいは治療法の確立されていない病気にかかり、経済的、精神的に困難な状況にある患者や家族が、少しでも安心して療養できる対策を求めていきたい」とのべました。
日本共産党の高橋千鶴子衆院議員も駆け付け、「生活の土台である医療や年金を安心のあるものにしていきたい。難病の問題については、この一年間のみなさんの運動が世論に働きかけた結果、改悪を阻止できたのだと思う」と激励しました。
集会後、請願書とともに八十六万四千四百九十八人分の署名が、二百七十四人の国会議員に渡されました。