2007年5月29日(火)「しんぶん赤旗」
国、トンネル着工強行
「自然破壊」と住民ら抗議
高尾山
国土交通省相武国道事務所は二十八日、「首都圏のオアシス」といわれる高尾山(東京都八王子市)で、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)トンネル建設工事を強行しました。これに対し住民や自然保護団体の代表ら三十人が現地に駆けつけ、「貴重な動植物が生息する高尾山にトンネルを掘るのは許せない」と抗議しました。
住民らは高尾山南側の同市南浅川町にある八王子南インターチェンジ予定地で、「トンネル掘ると水がきえる」などと書いたプラカードやうちわを手に、自然破壊のトンネル工事着工に怒りの声をあげました。
トラスト運動に取り組む「地権者の会・むさゝび党」「高尾山の自然をまもる市民の会」など七団体は、トンネル予定地付近にあるトラスト運動地の強制収用をめぐり、都収用委員会が審理中であることを指摘。土地所有者の意見を聞かずに掘削工事を進めることは収用委をも否定する蛮行だ―と批判する抗議文を同事務所の施工管理責任者に手渡しました。
「むさゝび党」の武山健二郎代表代行は「自然破壊の工事を、強制収用の審理も結論が出ていないのに強行するのは、絶対許せない。『トンネル掘るな』の世論を広げて、高尾山を守るためたたかっていく」と話していました。
高尾山は千数百種の植物などが生息し、全国から年間二百五十万人が訪れています。住民ら千三百人と自然保護団体などが圏央道トンネル工事の差し止めを求めた民事訴訟(二〇〇〇年提訴)は、六月十五日判決の予定です。

