2007年5月23日(水)「しんぶん赤旗」

“税金外遊”廃止へ

三重県議会 共産党議席回復し実現

視察名目 県議1人120万円


 三重県議会の各派代表者会議が二十二日開かれ、日本共産党が厳しく批判してきた現行の県議の海外視察制度を廃止する方向が確認されました。

 同制度は、全県議を対象として、任期中に一人一回、費用は百二十万円程度を県費から支出して「自主的視察調査」を認めるというもの。

 二〇〇三年からの四年間では、計四十八議員がこの制度で欧州などを旅行しています。日本共産党の調査では、各議員の旅費請求額は、すべて約百二十万円。行き先も日数もまちまちなのに、認められた予算の全額を使い切っていました。

 日本共産党は昨年十一月、当時の県議会議長に対して、あしき慣例をなくし、計六千万円にも上る無駄遣いを正すよう申し入れました。

 四月の県議選では、これらの実態を明らかにした日本共産党のビラが県民の怒りを呼び起こし、同制度で旅行していた「オール与党」議員への批判と日本共産党候補への期待が広がりました。選挙で議席を取り戻した萩原量吉、真弓俊郎両議員は、先の第一回臨時議会で新議長に早速、同制度をなくすよう改めて申し入れていました。

 萩原議員は「県民の怒りの大きさに、どの会派も異論を出せなかったというのが実態でしょう。『今後の視察は政務調査費で』という話も出ているので、政調費の全面公開や減額を引き続き求めていきたい」と話しています。



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