2007年5月20日(日)「しんぶん赤旗」

真の謝罪こそ必要

国民学校1年生の会

「慰安婦」問題で学習会

吉川議員が講演


 国民学校一年生の会は十九日、日本共産党の吉川春子参院議員を講師に、「従軍慰安婦」問題について東京都内で勉強会を開きました。同会は戦時中、「昭和の少国民」として軍国主義教育を受け、戦後、新制中学校第一期生として「あたらしい憲法のはなし」を最初に学んだ世代が、「憲法九条を無傷で孫たちに手渡そう」という思いから一九九九年に結成しました。約五十人が参加した勉強会は今回で二十八回目を迎えました。

 吉川議員は安倍首相が九七年、中学校教科書から「従軍慰安婦」の記述削除を求めたことや、現在も「強制性を裏付ける証言はない」と発言していることを指摘。これまで五十人超の「慰安婦」被害者と会ってきた吉川議員は、「安倍首相は事実を知ろうとしない」と批判しました。

 また、安倍政権の中枢を「靖国」派が占めていることを挙げ、「侵略戦争や『慰安婦』の問題を放置している内閣を許していていいのかという世論づくりが必要」だと語りました。

 吉川議員は「慰安婦」問題がクローズアップされてきた理由として、「日本政府の侵略戦争の無反省ぶりとともに、女性の人権侵害に対する世界の意識の高まりが重なりあって前進してきた」といい、「この問題を反省しなければ日本の女性の人権も向上しない」と語りました。

 「被害女性がいちばん望んでいるのは真の謝罪」だと話す吉川議員は、日本人は戦争の被害者であると同時に加害の責任を負っているとし、加害の責任と向き合うことの大切さを訴えました。



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