2007年4月28日(土)「しんぶん赤旗」

教員 残業月90時間

石井議員指摘 文科相「増員努力する」

衆院特委


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(写真)質問する石井郁子議員=27日、衆院教育再生特別委

 日本共産党の石井郁子議員は二十七日の衆院教育再生特別委員会で、教員の勤務時間が一日十時間以上、残業時間が月九十時間にのぼることを指摘し、教員増を求めました。

 伊吹文明文部科学相は「生徒に向き合える時間をきちんとつくっていくことが大事だ。人数を増やすなどできるだけの努力をしたい」と答えました。

 石井氏は、文科省が「一時間の授業に一時間の準備が必要」としているにもかかわらず、小学校で四時間の授業に対する準備が一時間以下、校内研修の時間も一日あたりわずか七分になっている実態(文科省調査)を示し、「教員の力量向上をいうなら自主研修の時間を保障せよ」とせまりました。

 さらに、精神疾患で病気休職している教員が十年間で約四倍になっている実態を示し、「多忙化によるストレスが背景にある」と指摘しました。

 また石井氏が「『指導が不適正な教員』の定義に精神疾患患者は含まれないことを確認したい」とただしたのに対し、文科省の銭谷真美初等中等教育局長は「含まれない」と答弁しました。

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