2007年4月25日(水)「しんぶん赤旗」

消費税増税反対 署名次つぎ


 「庶民増税・消費税増税は許しません」「参院選で増税勢力に審判を」―。消費税廃止各界連絡会と消費税をなくす全国の会は二十四日、東京都内の駅前で定例の宣伝・署名行動を繰り広げました。相次ぐ負担増で国民の生活が切迫するなか、立ち止まって聞き入る人が目立ち、「もうがまんできません」と訴える人が多数いました。


生活はギリギリ

なくす会

 消費税をなくす全国の会と東京の会は、JR巣鴨駅前で宣伝しました。

 消費税増税をめぐって安倍自民・公明内閣は「参議院選挙の争点にはしない」としながら、参院選が終わったら増税議論をスタートさせるとしています。尾身財務大臣は、二〇〇八年の通常国会に消費税増税などの法案を提出したい考えを明らかにしています。

 会員たちは「こんな有権者無視の汚いやり方はない」「生活費には税金をかけるべきではない。消費税増税勢力に参議院選挙で審判をくだそう」と力強く訴えました。

 街頭では署名しながら対話が続き、「街頭小集会」のような場面がいくつもできました。さいたま市の女性は「四十歳になる障害をもつ子どもを抱え、夫の年金でギリギリの暮らし。増税には絶対反対」と話します。東京都板橋区の高齢者は「介護保険料を払っているのに利用料が高く使えない。税金や保険料ばかり高くして、暮らしを圧迫するのは認められない。選挙では増税反対の人を選びたい」と語り、なくす会に入会しました。

 カンパが寄せられ、「読んで勉強したい」とパンフレットを買い求める人もいました。

いい加減にして

各界連

 消費税廃止各界連絡会は新宿駅西口で宣伝しました。「10%台なんてとんでもない。消費税の大増税は許しません」と書いた横幕をつけた宣伝カーから、構成団体代表が次々に訴えました。周りでは「消費税増税に反対する請願」署名への協力を訴えました。

 署名した新宿区の女性(80)は「妹と二人で細々とした年金で暮らしている。その年金は毎年、目減りして大変。なのに今度は消費税増税ですって、いい加減にして」と語りました。世田谷区の女性は「本当に黙っていられない気持ち。だから署名したの。参院選では増税に反対するしっかりした人を選んでいかなくては」と強調しました。

 全日本年金者組合、消費税をなくす全国の会、全国商工団体連合会、全国保険医団体連合会、日本自治体労働組合総連合、日本共産党の代表が訴えました。

 経済同友会が二十三日に税制「改革」についての提言を発表し、消費税を16%にと打ち出したばかり。各弁士の訴えに立ち止まって聞き入る姿が目立ちました。



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