2007年4月13日(金)「しんぶん赤旗」

死亡災害続く新日鉄名古屋

労基署に指導求める

日本共産党


 日本共産党新日鉄名古屋製鉄委員会は十一日、昨年八月以来新日鉄名古屋で死亡災害など五件もの事故が起きている問題で、半田労働基準監督署に改善を申し入れました。要請には、労働者とともに日本共産党の八田ひろ子前参院議員、中村ゆうじ知多市議、辻井タカ子、安井ひでき両東海市議が参加しました。

 参加者は、「労災の多さは日本で最悪のレベル。会社は反省していない」「製鉄所内は現在、高炉の更新工事が急ピッチで進められており、新たな災害も心配」と実態を告発。「自動的にベルトコンベヤーが止まる、事故が起きない設備投資や体制強化が必要」「新しい設備が入っても試運転期間もなく、すぐにフル生産を求められる。安全が後手にまわっている」「下請け労働者も含め教育に欠陥があるのではないか」と指摘しました。

 労基署側は「労災の頻発はあってはならないこと。きちんと対処していきたい」と述べました。

 要請はつぎの七項目です。(1)徹底した原因究明と安全対策への特別の指導(2)一人点検禁止の徹底(3)事故が起きた際に直ちに救助できる「体制」をとらせること(4)新日鉄に緊急安全総点検をさせ報告を求めること(5)作業停止・管理責任への指導を「見えるかたち」で行うこと(6)新日鉄構内ですべての災害に責任を負うよう指導すること(7)下請け労働者を含む遺族に対する補償水準の引き上げと補償責任を果たさせ、連続する死亡災害へのペナルティーを検討すること。


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