2007年4月8日(日)「しんぶん赤旗」

主張

前半戦きょう投票

願いたくせる確かな党に一票を


 いっせい地方選前半戦の、都道県知事選、政令市長選、道府県議選、政令市議選、東京都議補欠選の投票日です。投票はこれからですか。

 これから四年間の私たちの暮らしと、政治の流れにかかわる大事な選挙です。文字通り、いのちと暮らしのかかった選挙です。国民の願いが託せる「確かな政党」の候補に、一票を投じようではありませんか。

対決構図はいよいよ鮮明

 こんどの選挙の対決構図はいよいよ鮮明です。全国どこでも、知事の選挙も議員の選挙も、基本は住民の利益を守る日本共産党と、住民犠牲の悪政を推進する「オール与党」の対決です。「オール与党」というのは、自民党や公明党、民主党、社民党などがこぞって知事や市長の与党になり、住民を苦しめる政治を推進している勢力のことです。

 普段は「オール与党」で、選挙のときだけ“対決”する例が見られますがまったく信用できません。選挙が終われば元のさやにおさまるのが実態だからです。この間おこなわれた宮城県、福島県、愛知県、福岡市、北九州市などの選挙でも自公推薦候補と民主推薦候補が“対決”する形になりましたが、どれも選挙直後に「オール与党」が復活しています。

 この選挙中にも、自民党が推す東京の現職候補と民主党が推す神奈川の現職候補が応援の交換をしたり、「オール与党」の一員の民主の支援を受ける東京の新人候補が最初は「無党派」を装い、途中からは民主党の全面支援を求めたりと、「オール与党」勢力の無節操さはあきれるばかりです。日本中どこでも「オール与党」に対決を貫く日本共産党こそ、国民が頼れる「確かな政党」です。

 日本共産党はこの選挙で、自治体の「逆立ち」したやり方―福祉と暮らしを削り巨大開発や大企業支援に税金を費やす政治を改めようと訴えてきました。この六月からまた住民税が大増税になります。負担増から暮らしを守ろう、国民健康保険証の取り上げをやめさせ国保料を引き下げさせよう、税金のむだ遣いをやめさせようなどの願いは、全国共通のものではないでしょうか。

 「オール与党」陣営でも、選挙になってあわてて子どもの医療費無料化や、大型開発の見直しをいいだす候補が現れました。しかし、選挙目当ての宣伝には何の保障もありません。一貫して住民の立場に立ち、「逆立ち」政治をただすことを訴え続けてきた「確かな政党」日本共産党が前進することこそ、住民の願いを実現できる確かな保障です。

 「オール与党」の側、とくに公明党は選挙を通じ、日本共産党は野党だから実績がないとか、「盗みどり」だとか、口汚い攻撃を浴びせました。公明党の攻撃は、国政でも地方政治でも与党として散々悪政を推進してきた“実績”をごまかすためです。デマや根拠のない宣伝で選挙を汚す政党こそ、その責任が問われます。

憲法と平和が大争点に

 こんどの選挙は、国会で九条改憲のための改憲手続き法の審議が重大段階を迎え、「従軍慰安婦」問題で「強制はなかった」といいはる安倍首相の発言が内外で怒りを呼ぶなかで行われました。地方の選挙ですが、憲法と平和の問題が大争点です。

 選挙最終盤の世論調査でも、改憲反対の世論が増え、とくに憲法九条を守れという声が確実に広がっていることが浮き彫りになりました。改憲を阻止するうえでも、もっとも「確かな政党」は日本共産党です。憲法九条守れの一票は、こぞって日本共産党にお寄せください。


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