2007年4月6日(金)「しんぶん赤旗」
核処理施設誘致
東洋町長が辞任
高知
高レベル放射性廃棄物最終処理施設誘致に踏み出して町民から批判を受け、同町議会に二度も辞職勧告決議を突きつけられても「辞任しない」と居直っていた高知県東洋町の田嶋裕起町長は五日、臨時町議会に同日付で町長を辞任する退職届を提出しました。同町議会は承認しました。
同町長は、住民の六割以上の反対署名、町議会の十人(全員無所属)中六議員の反対を無視し、一月二十五日、原子力発電環境整備機構が公募している「高レベル放射性廃棄物の最終処分場の設置可能性を調査する区域」に応募。
それにたいして、同施設誘致に反対する有権者有志は「リコールの会」を結成し、九日から町長リコール(解職)署名運動を開始しようとしていました。
また、誘致に反対する橋本大二郎知事も六日午前、同町長と話し合いをすることになっていました。
同町長は、一九九六年七月に初当選。三期目で、任期は来年七月二十五日まででした。出直し町長選挙は十七日告示、二十二日投票とみられます。田嶋氏は、再出馬を表明しています。