2007年3月31日(土)「しんぶん赤旗」

不当判決はね返す

NTT裁判の報告集会

東京


 NTTリストラ東京訴訟で、原告九人の訴えを退ける東京地裁判決が出た二十九日夜、東京都内で報告集会が開かれました。通信労組などの主催で、支援者ら約二百人が参加。「悔しさを怒りに変え、不当判決をはね返していこう」と新たな決意を固めました。

 あいさつした全労連NTTリストラ闘争本部の生熊茂実本部長は、判決が財界と政府の企業再編リストラを積極的に認め、そこで働く労働者を切り捨てたと批判。「私たちはどんな判決だろうと一日も早く非人道的な状態を変えさせ、勝利していこう」と訴えました。

 原告が登壇し、群馬の自宅から埼玉まで片道二時間の通勤を続ける女性(56)は「私は負けません。さらに運動を広げたい」と強調。今月末で定年退職を迎える女性は「私たちの主張は多くの声を代弁すると確信している。必ず、この判決は覆されるし、覆さなければならない」とのべました。

 志村新弁護士は、配転先の業務との適格性の問題など不合理を容認する判決だとし「社会常識に反し非常識を積み重ねている」と批判しました。

 全労連の坂内三夫議長は、働くルールの確立を求める世論やたたかいの前進に逆行する今回の判決を乗り越え、勝利へ全力をあげると表明。通信労組の山田忍委員長は、「不当判決をはね返し、NTTを社会的に包囲する力を大きくしていく」とのべました。



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